2008年08月22日

成長の段階を整理する その1

人は、毎日一歩一歩階段をのぼっています。

成長の段階を整理する その1



そして、ある程度のぼると、
一階が二階へ、二階が三階へ、と大きな階層の変化がおこります。

下にいた時には見えなかった景色が、
上についてみると見えてきたりするものです。

下から見上げていた時には、遠い存在に思えていたことが、
上にいってみると「あっ、できるかもしれない」と近く感じることも多い。


「そんなの当たり前じゃないか」

そう思うかもしれませんが、これを認識するのが実はすっごく難しい

あなたは、自分自身が成長してきた過程で、
「これは確実に一段階段をのぼった」と認識した瞬間って、どのくらいありますか。
気が付いたら成長していたってこと、たくさんありませんか。

いまだからこそ「あれは成長の一段をのぼった瞬間だ」と確信できることってたくさんあります。

その自分の成長の一歩一歩を確認できると、自分に自信がもてるようになるんですよね。

でも、それをしないと、いくら自分が成長していても、自信がもてなくて、
途中で「本当にいいんだろうか」という疑心暗鬼におちいったりするもの。

子どもたちの成長の姿を見た時に、自分に自信を持ててない子どもって、
そうした「成長の確認」ができないのではないかなと感じています。

どんなに他人から「お前も成長しているよ」と言われたところで、
「おれ(私)なんて所詮・・・」という形で自己否定をしてしまう。

自分自身でしっかりと自己認識できるようになればいいんですよね。



いままで教育相談を受けてきた中で、不登校やひきこもりの原因の一つがそこにあるのを感じています。

なぜなら、そうした親御さんのやり方を見ていると、
「うちの子はできるはずがない」
と否定していることが非常に多いのです

そうした親御さんのお話を聴いてみると、
「子どもがミスしたことで自分が責任を追及されるのが嫌」で、
「先回りして子どものことをやってしまう」という傾向にあります。

そりゃ、いつまでたっても子どもができるようになるわけがありませんよね。
人が成長する過程において、ミスをするのは当然です。
そのミスを、自分が責任を取る形で、子どもが安心してミスをすることができるようにするのが、親の役割ではないでしょうか。

一足飛びでいきなり二階へあがることをばかり求めて、
「それができない自分の子どもはおかしい」と感じていませんか、ということ。

過去の自分を見てもわかると思いますが、
いきなり階を飛び越えるものではなく、一段一段階段をのぼり続けた結果として、
いつかたどりつくのが成長するってことなんですよね。

もちろん、人によってその段差には違いがあり、
そして同じ人だとしても、ジャンルによって段差は違います。
1階と2階の間が長い人もいるし、中2階がある人もいる。

そうした成長スピードの違いについて、
自分自身はもちろんのこと、子どもたちや部下の様子も見て、
その成長段階を整理した上で、いま必要なことを示してあげることができるのが大切なのではないでしょうか。


今回は、そんな成長の段階について、全般的なことを考えてみました。
また後で「その2」として、具体的な成長の段階について、考えていきたいと思います。



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Posted by くみちょう at 18:00│Comments(2)まじめ
この記事へのコメント
★えちこママです~~~~~~~~~~~~~♪

うちの子はできるはずがない」という親。
「子どもがミスしたことで自分が責任を追及されるのが嫌」で、
「先回りして子どものことをやってしまう」傾向にある。
人が成長する過程において、ミスをするのは当然。
そのミスを、親が責任を取る形で、
子どもが安心してミスをすることができるようにする。


◆くみちょう!良いこと良いね!

なるほど。 子供の問題ではなくて
結局、親の問題が子供に悪影響してるのね・・・。

私の昨年からのテーマは 心配より信頼 です。
親が不安な心でいると、かならず波動で伝わるものね。
大きな愛! 広い心!ポニョのママのように。。
Posted by えちこママえちこママ at 2008年08月25日 16:06
>えちこママ
そう、「広いこころ」って重要なテーマですよね♪
自分のこととして捉えて、それを真摯に受け止めることが大人の役割で、
子どもはミスを繰り返して成長することが役割かなと。
もっともっと、世界を包む広い心を持ちたいと、そう思っています♪

いつもありがとうございます!!
Posted by くみちょうくみちょう at 2008年08月29日 11:09
 
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    コメント(2)