2011年10月12日

私の大好きな先生

私が、教育の世界を目指そうと思った先生の話。

以前にも一度お話したことがありましたが、
「想い出を大切にしたい」
また、何度か他の記事でも出てきましたが、
この先生のおかげで、私の今があるといって過言ではない
そんな素敵な先生です。

その先生、なんでだか、私の人生の転機には、
なぜかばったりとまちなかであったりするんです。

ある時など、市役所でばったりだとか、
ホントに、あってお話をして、当時の自分の想いが、
感謝とともに浮かび上がってきて、涙が止まらなくなることが、
何度かありまして。

その、私の大切な、尊敬する先生のお話を。
講演等でお話をさせていただいておりますが、
自分でも、再度まとめるためにも。



その先生は、中学校一年生の時の担任の先生でした。
女の先生で、ちょうど私たちの親の世代です。

気さくで、いつも笑顔で、
冗談を言うと冗談で返してくれて。
そんな先生が大好きで、みんなにこにこ楽しいクラスでした。

その先生が、ある日「遅刻」をしてきました。
これまで一度もそんなことはなかったのですが、
「遅れちゃってごめんねー」
そう言いながら教室に入ってきました。

私は、いつものノリで
「あー先生が遅刻したー!!先生が遅刻したら、もう怒れないじゃん!!
おれたちも明日から遅刻してもいいんだよねー」


「まったく、くみちょうはいつもそういう冗談ばっかり言うんだから」
そう、軽く返してくれて笑いながら次に進む。

・・・ハズが、その日は違っていました。
先生は、その場でポロポロと涙をこぼしてしまっていました。

私は、何が起きたのかわかりませんでした。
大好きな先生を泣かしてしまったこと。
どうして泣いているのかもわけがわからないこと。
そういったことから、パニックになっていました。


「あー、くみちょうが先生泣かしたー!!」

まわりからそんな声が聞こえてきました。

その直後、先生は
「ごめんね、何でもないから。それじゃ、授業はじめます」

そう言って、授業を開始しました。

その日の放課後、先生は私を誰にも気づかれないように
別室に呼んで、このように話してくれました。

「今朝は、いきなり泣いちゃってごめんね。
いろいろ理由があるんだけど、
○○(私の本名)には、きちんと話しておきたいと思ったの。

実はね。今朝、先生のお母さんが倒れたの。
それで、朝から病院に付き添ったりしてきて、遅刻したの。

他の先生たちが休んでもいいと言ってくれたけど、
でも、先生はみんなのところに行きたいと思ったから、
学校に来たの。

でも、そんな時にかけられた言葉が、
「○○からかけられた言葉」だったの。
思わず、先生泣いちゃって・・・ごめんね。

みんなの前で泣いたら、○○がみんなから責められちゃうもんね。
ごめんね、泣いちゃって。。。」

そんな話をされて、すでに私は泣き崩れていました。
大好きな先生に対して、なんてことしちゃったんだろうって。
本当に、人を傷つける言葉をかけちゃって、最低だ!!

泣きながらそう思っていた時に、先生はこう続けました。

「○○(私の本名)は、いつもやさしくて、おもしろいことも言って、
いい子だってのはよくわかってる。人を傷つけようとかそういうことを
考えていないってのは、すごくよくわかってる。
でもね、人って、時と場合によっては、
【同じ言葉でもショックを受けたりすることがある】の。
○○には、そうしたところまで配慮できる人になって欲しいと思ってる。
そうすれば、もっともっと○○はよくなるよ。」

本当に、その言葉を聴いた瞬間、
もう感謝とともにどうしていいのかわからないくらい、泣き続けました。
自分のお母さんが倒れた、そんなタイヘンな時なのに、
子どもたちのことを考えて学校に来てくれて。
それだけでもスゴいのに、心ない私の言葉を受けて、
傷ついた自分がいるのに、それでも私のことを考えて、

人前で言ったら私が傷つく。いじめられたりすることを考えて、
こうして放課後に、個別に話をしてくれる。





本当に、やさしさだとか包容だとか、
こころの底から、この先生は私のことを大切にしてくれているって、
そう感じられた先生でした。


私は、この先生がいたからこそ、
「こういう大人になりたい」
そう思って、教育の世界に入ろうと決意したのでした。

いまでも、忘れられない想い出だし、
これ以上、自分の中に染みわたった言葉はありません。

いい大人が、思い出して泣いてますから(笑)

勉強だとか運動だとか、そういうことよりも、
何よりも大切なことをおしえてくれたと、そう感じています。

私の中にある「すばらしい人間」とは、
この先生であることは、まぎれもない事実です。
こういう生き方ができるようになりたい。

そんな、自分の原点。
私の大好きな先生。


大切な、大切な自分の中の想いを
確認するためにも、こうして書いてみました。


先生だからすごい、とか尊敬できるということではない。
「人間としてすばらしいからこそ、先生足り得るんだ」
そう、私は強く想い、これまで生きてきた。
そんな、お話でした。



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Posted by くみちょう at 10:00│Comments(0)教育
 
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