2011年11月06日

足手まといだ、ついてくるな!!

今日は一日、自分の弱いところ、
ダメなところととことん向かい合う日。

ということで、自分のなさけない原点です。


私は、いまだに「足手まとい」だと自分のことを思っています。

人一倍、いや二倍、三倍の努力をして、
ようやく追いつくか、それでも足りないと、
常に自分を脅迫して生きています。

これは、自分の生い立ちの中でできあがってきた感覚です。


私は、小さい頃から、何をやらせてもできない、ダメ人間でした。
いや、普通はやったことないんだからできなくて当たり前。
だけど、他の人がやるのに対しても、あきらかに見劣りするのです。
野球をするのも、ドッジボールも、
かくれんぼも、かんけりも、おいかけっこも、
なにをやらせてもどんくさい、ダメ野郎でした。

そのおかげで、小さいころから、
「お前がチームに入ると負けるから!!」
「足手まといになるからついてくるな!!」

そう言われ続けて育ってきました。

「泣き虫」だとか「足手まとい」
それが私のあだ名でした。

でも、どんなに言われても他に居場所がありません。
いじめられても、悔しくても、その場にいることを選びました。
自分で自分の居場所を見つけることができない、
そんな弱い子だったのです。

足手まといだ、ついてくるな!!



そんな中で、自分がとった方法。
いや、唯一、自分ができた方法、
それが、「努力して見返すこと」だったのです。

「能力が低いから、誰も相手にしてくれない。
バカにされて嫌なら、
バカにされないだけの能力を身につければ・・・」


そうはいっても「球技」だとかは「センス」というものがあります。
これが「からっきし」だった私は、何をやっても、どんなに練習しても
ダメなものはダメでした。

そこで、「努力すれば結果が出ること」
を選んで努力するようにしました。

球技をやりつつも、テクニックの部分はあきらめて、
とにかく肉体を鍛え上げること。
「筋力でテクニックをカバーすればいい」
そう思って、努力を続けました。

早朝のランニングも、夕方の筋トレも、
とにかく続けることでバカにされない自分になれると
そう信じて続けてきました。

音楽のセンスはなくても、
とにかく発声練習を続けることで、
声が出さえすれば、下手なのもカバーできるな、と。
「下手すぎて笑えるから、お前をメンバーに入れたんだ」
そう言われたことの悔しさをバネにして、毎日3時間歌い続けました。


そして、それなりの成果を上げられるようになりました。
「できない」と思ってきたことも、
悔しさをバネにして、努力を続けてきた結果として、
数年かかったけども、ようやく形になってきたな、と。

「これで人からバカにされなくて済む」

そう思っていた時期がありました。

でも、バカにされることは終わりませんでした。

ひとつを克服したら、別のところを見つけてバカにされるようになりました。

「それだけ肉体に恵まれているくせに、
なんでテクニックを磨かないんだ!!努力してないんだ!!
いい加減、本気になって努力しろよ!!」

「それだけいい声しているくせに、
人前で話す時になるとダメ声になる。やる気ないんだろ!!」

「お前みたいなやつは仲間に入れるとウザい・・・」

「うまくなったからって調子に乗るな!!」

「ふざけるな!!!人の努力も知らないで!!!」
はじめは、そう反発をしていましたが、
でも結局、どこまでいっても、自分の努力が不足しているから・・・
言われた通り、他のことも努力が足りないから・・・
まだまだ、自分は人として不足しているんだ。
仲間に入れてもらえるレベルではないんだ・・・

「なんとかして、人に認められるようになりたい。」
「足手まといになりたくない。」
「バカにされない人になりたい!!!」


その想いから、堅苦しいほどに、
自分の弱さを、ダメなところを克服したくて、
努力を積み重ねて、結果を出さなければいけないという、
そんな想いを強く感じて生きてきました。


・・・でも、そんな自分にも転機がおとずれています。

幸いにも、素敵な仲間が、すばらしい人生の先輩方とお会いする中で、
そんな「見返してやる」だとか、
そういったしみったれた考え方でいるとろくなことにならないことを、
教えてもらってきました。

「見返してやる」という気持ちは「利己心」からきている。
自分が成長した力を、自分のために使おうとしているから、
そうしたいざこざがおこる。
そうじゃなく、それを「愛」で受け止めるようにすればいい。
自分の成長した力を、人のために使うようにすれば、
バカにされることもなくなる。



そういった素敵な言葉をいただいて、
自分の中で、見返す気持ちを捨て、
自分自身を、もっともっと変えていけるチャンスをいただいたと、
そう思っています。

・・・しかし、やはり長年染み付いた感覚からか。
どうしても、「自分の能力不足」というものと、
「努力不足」ということが頭から離れません。

いや、本当は「見返してやった!!!俺の方が能力が高くなった!!!
ほれみたことか、ざまあみろ!!!」
そういった、蔑みの心が自分の中に芽吹いてくるのが嫌で、
だからこそ、かつて自分ができなかった頃の、
いじめられていた頃の、できなかった頃の自分に立ち戻ることで、

「できない自分は努力するしかない」
と思い込むことで、人を攻撃しないようにしているだけなんです。

それが、いまの自分の心の弱さであり、
どこまでいっても肩肘張って、
常に自分を戒め続けなくてはいけないのです。

嫌な想い出は、過去のこと。
それを昇華させていかないといけないのに、
いまだに昇華しきれていない自分の弱さを認められない、認めたくない。


情けない自分の弱さ、そして原点がここにあります。

この点を、少しずつ、本当に少しずつですが、
変えていけると思っているので、
まわりには迷惑をかけ続けると思うけれども、
自分にできることは恩返しをしながら、
生き続けていきたいと、そう思っています。


自分勝手だな、ホントに。。。

でも、こうして一つ一つ、自分の嫌なところも認めたうえで
これから先の人生を生きていきたいと、そう思っています。



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Posted by くみちょう at 15:00│Comments(2)まじめ
この記事へのコメント
こんなふうに振り返って書いてみてどんな気持ちですか?

私的には、よく頑張って生きてきましたねっ!!っていうのが率直な感想です。
どんなにか、つらかったでしょうね。
そして、自分の力以上のものをずっと出して生き抜いてきたこと、
誰がわかってくれなくても、それを知ってるのはくみちょうさん自身ですよね。

>情けない自分の弱さ、そして原点

多分、もうね、そんなこともいいんだと思うのです。
そんなふうに自分をジャッジしなくていいの。
もし、過去のマイナスなことを感じたら、「あ~今つらいんだな、嫌なんだな、苦しいな」と感じるだけで十分だな~って。
それは過去のマイナスなことから逃げることとも蓋することとも違うと思うんです。
その感情を味わいつくすという意味で。

自分のマイナスを認める作業は本当にツライですよね。
それをちゃんと逃げずに向き合って十分ここまでやってきましたよね?
今度はくみちょうさんがしあわせなこと、ワクワクすることに目を向けてみませんか。
それは単発で終わるしあわせではなく、しあわせな気持ちが持続するようなこと。

くみちょうさんはこれからいっぱいしあわせになっていいのですから。
Posted by かずみかずみ at 2011年11月06日 19:49
>かずみさん
こうして振り返って、自分をさらけだせるようになったのは、
ひとつに成長したのかなって思います。
自分の弱いところを見せたくなくて、強い自分、
できる自分を演じたくて、そう見せようと取り繕う自分よりも、
こうしてダメなところを見せられるようになった方がいいなと。

そして、できないところはバカにされていいんじゃないか、と。
だって、できないんだから仕方がない。
それはできる人にお願いすればいいんじゃないの、と。

むしろ、そうして人にお願いできることで、
その人が役に立つ。自信をつけたりする機会になる。
自分で何でもやろうとしないで、人にお願いできるようになりたい。

ただ、それにしても何もしないで人に任せるのは申し訳ないので、
できる範囲は自分で努力したいと思います。
そして、できないからこそ、お願いをした時に、
してもらったありがたさを感じられるようになりたい、と。

また、できないことを気にする自尊心を失くしたい。
それよりも大切なことが世の中にはたくさんあるのだから。

>これからしあわせになっていい
正直に言うと、自分の人生すでにしあわせなんです。
なぜなら、こうしていろんなアドバイスをくれたり、
助けてくれる存在がまわりにたくさんいるから。
この上ないほどに、自分はしあわせなんだと、そう感じています。

でも、そうじゃないんですよね。
じぶんがしあわせなだけでいいのか、と。
ここで満足したら人生はそれまで。

「やりたいことがあるんじゃないの?」
「夢は何なの?」

この問いかけに対して、何も答えられない自分がいます。
おぼろげながらに、ここままじゃいけないという想いはある。
だけど、具体的に何をしたいのかが見つからない。
そのために、いろんな行動をしてきたつもりですが、
やはり、そこはまだまだ自分の努力不足。
人に頼っても、自分のやりたいことや夢は見つからない。
その意味では、もっともっと、努力して、行動して、悩み、考え抜いて、
自分ができることを広げて、深めて、苦しみぬいて、
その先にあるものを目指していきたいと、そう思っています。


こうして、言葉をかけていただいていること、
本当にありがとうございます。

自分がしあわせだからこそ、
いや、自分をしあわせにしてくれているみなさんがいることをもって、
自分も同じように人をしあわせにできる人間になりたい。
そのために、自分を磨き続けたいと、そう思っています。

いまはまだ、こうして自分の苦しみをさらけ出す
ところで止まっていますが、
これが感謝に変わる日がくると、そう信じています。
すべては、自分を成長させるために起きているのだから。

毎日のすべてのできごとに感謝できるようになる、その日まで。。。
Posted by くみちょうくみちょう at 2011年11月07日 08:43
 
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足手まといだ、ついてくるな!!
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