私がセミナーで話している「楽しいことが人生だ！！」や、
「両親への感謝」「恩師の人たちへの感謝と学び」
「十人十色」「変化を続けること」「世の中に絶対はない」

こうしたことって、

「当たり前のこと」
【だった】んですよね。

実は、地元富岡で、私の話をすることになりまして、
少々、そうした生き方や、いまの教育現場、
そして不登校ひきこもりの現状を話した時に、出てきた言葉です。

「そんな当たり前のこと、わざわざ話すのかい？
みんな知っていることを、人前で話しているの？」

しかし、現実に不登校ひきこもりも増加の傾向にあり、
どうしていいのかわからない人たちが増えている、
それはまさに
「当たり前だったことが当たり前じゃなくなったから」
ではないでしょうか。

田舎のおじいちゃん、おばあちゃんたちは、
にこにこしながら毎日畑仕事をしております。
これが「当たり前」なのではないでしょうか。

「定年退職後は、もう仕事をしない」とか、
「高齢者介護で、バリアフリーにしなくてはいけない」とか、
一見、その人のことを大切にしているように見えますが、
そんなことは、本当に必要なことなのでしょうか。

先日、高齢化対策で、高山村の人たちのお話を聴きました。
「何が一番の高齢化対策ですか？」
その質問に対しての答えは、

「高山村では、６５歳はまだまだ現役！！若いんです」と。

「高齢者だからと思わず、仕事をして、
バリアフリーなどと言わずに、自分で工夫して段差を上り下りする。
自分でやる、という姿勢が、何よりもの高齢化対策です」

そうおっしゃる皆さんの言葉には、重みがありました。

「当たり前」

これまで行われてきた「当たり前」が
時代とともに変化してきています。

豊かになるとともに、「定年退職後は、仕事しなくて当たり前」になってきたのかもしれません。
子供たちは、「やってもらって当たり前」で、感謝する必要はなくなったのかもしれません。

が、豊かになったからこそ、
改めて、「豊かさ」とは別に、大切で続けてきた「感謝」「工夫」「笑顔」
そうしたことを見直す必要があるのではないでしょうか。

私は、時代の変化に伴う生活スタイルの違いをどうこうする気はありません。
いまさら「パソコンはやめましょう」とも、文化を捨てましょう、とも言いません。
電気の生活をやめて、昔に戻りましょう、とも言いません。

いまの時代の変化である、文明の利器を、文化の発展はそれとして享受した上で、
そうした変化を受け入れながらも「変化させる必要がない部分」をもう一度見直す
ことが、必要だと、そう感じています。

「以前の時代は当たり前だった。時代が変わったから仕方がない」
ではなく
「今はだめな時代だ。昔に戻ろう」
でもなく、
「時代は変わったけど、変わらず受け継がれていくもの」
「豊かになったからこそ、本質にあった大切なものを見直そう」

そう考えて、
「感謝」「笑顔」といったものを、再確認していきたいと、そう思います。

みなさんは、そんな昔ながらの「当たり前」の中に、
どんな大切なことが含まれていると思いますか？

私は、田舎のおばあちゃんたちの「まあよくきたねえ」と笑顔で迎えてくれる、
あの瞬間があるだけで、人はしあわせになれると、そう感じています。

にこにこしながらみんなが集まり、仕事をして、談笑している姿は、
別に文明が発達しようが、電気があろうがなかろうが、
関係なくできることなのではないでしょうか。





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