2008年02月15日

思い出を大切にしたい

思い出を大切にしたい



「思い出をつくってあげたい。そしてそれを大切にしたい。」

私が、こうして人を育てる仕事を目指し、活動している原点となった先生の言葉です。

詰め込み教育・ゆとり教育と、右往左往でゆれる学校教育の中で、
まわりからどんなに批判されようとも、責められようとも、

「子どもたちにとって一番必要なこと、それはいい思い出。

勉強したことが記憶に残るんじゃない。

あんなことやったな、こんなことやったなというイベント行事、

そうしたことこそが、大人になって、その人を動かしていく原動力になるんだから。

どんなに授業時間のやりくりが大変だったとしても、

どんなにまわりに「そんなことすると大変だ」と言われても私は行事をやります。」



そういって、様々な学校事務、授業で大変な中、「立志式」や「体験学習」をさせてくれた先生。

お昼ご飯、自分の休み時間を削り、私たちのために本を読んで聴かせてくれた先生。

最後は、「子どもたちと直接触れ合い続けたい」という理由で、
教頭や校長を辞退して、現場の一教員として定年を迎えられた先生。

私は、この先生に出会うことがなかったら、絶対いまの道を進むことはなかったでしょう。


「学校に期待すること。それは学力。」

そう言いきる親もいます。先生方もいます。

でも、本当に子どもたちにとって必要なことは、こうした思い出ではないでしょうか。

楽しかったこと。うれしかったこと。悲しかったこと。苦しかったこと。

そうした五感で何かを感じ取ることを多く体験してくることが、生きる力になるのだ。


私は、その先生からそうしたことを学んできました。

でも、そんな先生が校長や教頭としていられないのが、現在の学校というところであるならば、

私は学校なんてなくなってもいいのではないか、とさえ思ってしまいます。



現場でがんばっている先生方もいらっしゃるのを見ているので、

なくなってしまえとまでは言えませんが、

こうしたことを胸に刻んで、今後の教育をどうしていくべきか。活動を続けて生きたいと思っています。

私の原点となる想いの一つです。


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Posted by くみちょう at 18:00│Comments(3)教育
この記事へのコメント
賛成でーす
実際に私も、学校の思い出って、行事だったり、部活だったり・・・

そういう思いの先生が、一人でも多くなったら、最近のような、親子で殺しあうような世の中が、少しは変わっていくのかもしれないですね
Posted by beepのママ at 2008年02月15日 18:17
初めてコメントさせていただきます。<(_ _)>
まったく持って、その通りだと思います。
くみちょうさんの志、大いに賛同いたします。
影ながら応援させていただきます。\(^o^)/
Posted by あらうんダ~ at 2008年02月15日 20:05
ご賛同のコメント、ありがとうございます。

>beepのママさん
先生・学校・親・社会。
それらすべての総合したものとして、教育があるなと感じています。
その中で、私ができること、それは学校では学べないことを、
学校外教育として、場を提供していくことであり、
社会を変えていくことであり、
親、先生への対応を変えていくことだと。

学校という場所が、モンスターピアレントたちによって縛られてしまう、
(彼らの主張は、権利の主張ではなく、ただのわがままですが)
そんな世界はおかしいと思います。
そうした、「権利」と「わがまま」の区別がつかないなどという、
本来ならば論外になることまで認めようとしてしまう権利主張をどうにかしなくてはいけないとも思いますしね。

本来は、外部教育などではなく、内部でもそういった対応ができるならば、
私のような人間が、そして私の恩師の先生がそのまま学校教育において、
活躍できるようになることが、一番いいんですけれども。

>あらうんダ~さん
ありがとうございます。
ほんとうに、こうした形で賛同していただける方が一人でも増えますと、
私としてもがんばっていこうという気力がわいてきます。
これからもこうした情報発信を続けていこうと思っていますので、
どうかよろしくお願いいたします。
Posted by くみちょうくみちょう at 2008年02月16日 02:26
 
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