「よく、恵まれすぎているからこういうことになるんだ」
「経済大国とか、物質的な豊かすぎるからこういうことになるんだ」

そうした意見が多いなと思っておりますが、
それって、本当にそうなのでしょうか。





以前も記事にしたことがありますが、
では、みんなして原始時代のような生活をすれば幸せなのでしょうか。

「毎日毎日、自殺なんて考える暇がない」
そういう生活は、幸せだと言えるのでしょうか。

親の世代、そのまた親の世代が苦労する中で、
「子供たちには苦労をかけさせたくない」「もっといい生活をさせたい」
そんなふうに思ってつくってくれたいまの生活を、
「恵まれすぎている」「過保護だ」「やりすぎだ」
などと言ってしまうのはどうかと思ってしまいます。

ご先祖様たちのおかげで、いまの自分たちがいるわけで。
「恵まれすぎた」のではなく、
「考える余裕を与えてくれたご先祖さまに感謝」しこそすれ、
「余分なことを考えることになったせいだ」と責めるのはどうなのでしょうか。


いま、自分たちが様々な問題を考えることができるのは、
これまで問題であったことを解決してきたからこそのもの。

私たちはその先代たちの想いを受け継ぎ、
いまある問題に立ち向かうことが、大切なのではないでしょうか。


私は、過ごしやすい生活に、
色々と考えたり悩んだりすることができることに、
しあわせを感じています。

もちろん、悩んでいる瞬間や、考えている途中では、
「なんでこんなことに・・・」と思ってしまうことも多々あります。
しかし、後々考えてみれば、そうしたことを考えるだけの余裕があるってこと、
私はそのことに感謝したいし、そうしたことを考えることが、
これからの時代において必要なことだと、そう感じています。


自分のルーツ、祖先を敬い、感謝することができないと、
自分を否定することにもつながりかねません。

どんな形になろうとも、それは必要なことであったと考えて、
前向きに進んで生きたいと、そう思っています。


もちろん、単なる甘やかしや過保護ということと、
ご先祖様たちの苦悩への感謝は違うので、気をつけないといけませんが。

「ない」状態だったものが「ある」状態へと変わったのだから、
次に必要なことは、「どう使うか」ということである。

貧しい状態から、豊かになったことに対して、
豊かなことを否定するのではなく、豊かさをどのように有効に使っていくのか、
そこに段階がシフトしたのが、現代なのではないでしょうか。

みなさんは、どんなことを感じていますか。


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