2010年02月28日

「分かち合う」ことでしあわせになれる!?

人間は「利己的な遺伝子」を持った生き物かもしれないが、
たとえ「身を削る」ことになっても
他者と分かち合うことで満足感を得られるとする研究結果が、
24日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。

「分かち合う」ことでしあわせになれる!?



■片方は「金持ち」、片方は「貧乏」な実験
 ボランティアはまず30ドルずつを与えられた後、
各組ごとにくじ引きを行い、2人のうちの片方がボーナスとして50ドルを受け取った。
残る片方は何も受け取らなかった。
その後さらに、互いが受け取る金額が分かる状態で、異なる金額を与えていった。
 すると、「貧しい方」が相手より多くの金額を受け取ると、
観察対象の脳の領域が反応した。これは予想通りだった。
 ところが驚くべきことに、「豊かな方」の脳も「貧しい方」が金を受け取った時に反応し、
しかも反応の強さは自分が受け取った時以上だった。
「豊かな方」が自分ももっと金が欲しいと口にした時でさえ、
脳は逆の反応を示していたという。

研究チームは「相手より豊かなことに対する罪悪感が、
他の人が金を得ることで緩和されるのではないか」と指摘している。

人間は「分かち合う」ことで幸せになる生き物、脳研究


という結果がでたそうです。

が、私はこれには一つの疑問を呈します。
それは、「人から与えられたしあわせ」ということです。

「自分がしたことの成果」としての報酬に対してと、
「何もせずに棚からぼたもち」的な報酬では意味が違うのではないか、と。

ただで何かを受け取った、となると、
たしかに、受け取っていない人たちに対しての罪悪感というものが生じるでしょうが、
「対価としての報酬」だとする場合、
「自分のほうが多く受け取って当たり前」と考えるのではないでしょうか。

そのあたり、「分かち合う」ということに対して、
何かが違うようにも感じていますが、どうでしょうか。


なんてことを思いつつも、
どちらかといえば、分かち合うことで幸せになれることを
望む自分もいるので、否定するわけでもないんですけどね。

「機会の均等」と「結果の平等」の違いでもあるようにも感じますが、さて。




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Posted by くみちょう at 19:00│Comments(0)まじめ
 
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