2012年02月05日

失敗を恐れないで生きていける社会へ

【失敗を恐れないで生きていける社会へ】
~自分のペースで、一歩一歩着実に それが大切~

昨夜は、懇親会として、先日のイベントの打ち上げを行ってきました。
はじめは、美味しい料理とお酒に舌鼓を打っていたのですが、
気がつけば教育・保育談義に。

「親が苦しんでいるのが子供に出ている」
という話になりまして。

そういう親御さんへのサポートやフォロー。
というよりは「真剣に子育てをしすぎている」人ほど、
ドツボにはまっているので、「気を楽にして」もらいたい、
そうしたことが共通意見として出てた。

だけど、そういう人はみんな「そんなことはできない!!!」と否定してくる。
それは「失敗」することを恐れているから。
絶対に「失敗できない」という強迫観念の中で、
これまで生きてきたから、「やってみよう」とか
「挑戦してみよう」とかいう心になれないのではないか、と。

「失敗しない」ための方法は「何もしない」こと。

何か提案しても絶対にやろうとしない。
だけど、「なんとかしたい」という想いはあるんですよね。
そこで出てくる言葉が、
「絶対に失敗しない方法があればやります」
そういう親御さんが試されているのが、
「東大の教授が言っている教育法」だとか、
そういった「権威」や「社会的背景」に頼った
【失敗しても誰かのせいにできる】
「方法論」を、自分にも子供にもあてはめようとする。

だけど、人間は千差万別。当てはまることもあれば、当てはまらないこともある。
当てはまればいいけど、当てはまらないことの方が多いものなので・・・

そこで、またこの質問に戻ってくるわけです。
「確実に成功する、安全な、
それでいてうまくいく方法はないんですか!?」

ホントに、この質問は多く受けてきました。

でもそうした質問は、実は「確実に成功する方法」が欲しいのではなく、
「安全な」ということがポイントなんですよね。

「失敗」した時にまわりから叩かれるのが嫌で、怖いからこそ、

「失敗したくない」→「必ず成功する方法じゃなきゃやらない」→「何もしないのが失敗しない方法」→「変わらない」→「苦しむ」→「まわりから叩かれる」→「失敗したくない」→「成功する方法を求める」→「ない」→「苦しむ」・・・
という、無限の負のスパイラルにはまり込んでいく。

こうした負のスパイラルをなんとかするためには、
「成功確率の高い方法」を見つけることよりも、
「失敗してももう一度チャレンジすればいい」という
気持ちを持つことでなければ、根本的な解決につながらないんですよね。

「失敗しても叩かれない」
「失敗が怖くない」
そう思える状態にしていくことが大切なのだ、と。


そこで実践をしているメンバーが集まったので、
「どうしていますか」という具体的な事例が出てきましたが、
みなさんの共通点は、
「話をじっくりと聴く機会を設ける」ということでした。

「1時間」
これがひとつの区切りで、いままでこうした相談を受けてきて、
たいていの人は「1時間」自分のことを話し続けると、
ようやく落ち着いて人の話を聴くことができる状態になる、と。

だから、相談の時間を「1時間半」にするのが適切だなと。
そうすることで、その親御さんが安心することができる。

それも、特効薬みたいに効果があるものではなく、
1年や2年、長いと4年といった期間、そうした相談を
受け続けることで、はじめて本当の意味で「安心」が得られる、と。

長い時間をかけていかないと、
「失敗を恐れる気持ち」というものは、なかなかには
変わることはできないものなんだなと。


上記のことを聴いて
「えっ、そんな長い期間かかるの?」と不安に思う人もいるかもしれません。
今、困っているみなさん、まさに苦しんでいる方にとって、
一刻も早くなんとかしたい、と焦る気持ちもあるでしょう。

でも、焦らないで欲しいんです。

「人が変わるためには何年もの歳月がかかる」
「自分だけじゃない。同じような人がたくさんいる」
だから、「焦る必要はどこにもない」ということ。

「安心」して、焦らずに、ひとつひとつ、一歩一歩、
挑戦し、失敗して、でも着実に変わってきている自分を認めてあげて欲しい。

それが、昨日集まったメンバーでの共通の想いでした。

今の世の中、どこかで焦ったり、急いだり、
そういうことが多いですが、
流されずに、自分のペースで変わっていきましょう。

心から、そう思います。

失敗を恐れないで生きていける社会へ

そのために、自分たちはできることをこれからもやっていきたい。

失敗を恐れないで生きていける社会へ



私は、その方法が「楽しいことが人生だ!!」という自分の生き方につながっています。
「そんな楽しい生き方でも生きていけるんだ」ということ。
世の中を苦しむのではなく、楽しむということ。
それを「実践」して生きている姿を見てもらうことが、
「それでも生きられるんだな」と思ってもらえたら、それがなによりだと。

そう、想い、行動して生きています。
少しでも、これが皆さんのお役に立てたらなによりです。

自分の人生の道は、自分で選ぶ。
ゆったりと、日差しを浴びながら、散歩気分で歩いていいじゃないですか。
楽しく、のんびりゆったりとすごすこともまた、ありなんですよね。



同じカテゴリー(まじめ)の記事画像
【反省と後悔は違う】
【時代に取り残される気持ち】
「義務先行の原理」
【恩師からの電話】
【託された想いに応える】
【宗教戦争が大嫌いな私】
同じカテゴリー(まじめ)の記事
 【反省と後悔は違う】 (2013-08-08 19:45)
 【時代に取り残される気持ち】 (2013-06-06 12:41)
 「義務先行の原理」 (2013-05-30 18:08)
 【恩師からの電話】 (2013-05-29 12:48)
 【託された想いに応える】 (2013-05-27 21:43)
 【宗教戦争が大嫌いな私】 (2013-05-22 12:37)

Posted by くみちょう at 20:00│Comments(0)まじめ
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
失敗を恐れないで生きていける社会へ
    コメント(0)