2009年08月19日

将棋の面白さと奥の深さ

将棋の面白さと奥の深さ



日本将棋連盟は終戦後GHQに呼び出されました。
当時升田幸三は将棋界の関西本部長代理という肩書きで、
それほど力は持っていませんでしたが、将棋連盟の代表には升田が選ばれました。
その知識・頭の回転の速さ・度胸・そして将棋の強さ。
どれをとっても升田にかなう人間はいなかったからです。

GHQの呼び出し理由はこうです。
「日本の将棋はチェスと違って、取った駒を自軍の兵士として使用する。
これは捕虜の虐待思想につながり、国際条約に違反する。
将棋は日本の捕虜虐待に通じる思想だ」

と言いがかりをつけました。 

升田幸三は至って平然として、出されたビールを飲みました。
「なんだコレ。マズいビールだな!」といきなり大きな声を出したので、
GHQはビックリして升田を見ました。

「それならナポレオンがあるがどうする?」
升田はまだ洋酒というものを知らず、当然ナポレオンが最高級酒であることも知らない。
「ナポレオンみたいな冬が来たら負けるよな酒はいらん」

GHQは困った顔をしましたが、さらに升田節は続きました。
「チェスでは取った駒を殺すんだろ?それこそ捕虜の虐待だ。
日本の将棋は敵の駒を殺さないで、それぞれに働き場所を与えている。
常に駒が生きていて、それぞれの能力を尊重しようとする正しい思想である」


GHQは升田の毒気に押されて苦笑するばかりです。
「アメリカ人はしきりに民主主義・男女同権を訴えるが、
チェスは王様が危なくなると女王(クイーン)まで盾にして逃げようとするが、
あれはどういう事だ?」

ここまで来るともうGHQも何も言えません。
しだいにGHQも升田の話に興味持ち出して、こういう問答が5,6時間続きました。

そして最後に 
「君は実に面白い日本人だ。土産にウイスキーを持っていけ」 
と最後には升田に敬意をしめしました。

日本将棋連盟は終戦後GHQに呼び出されたようです。


以前、将棋について、調べていて出てきたことでもありますが、
将棋って、「打つ手は無限」なんですよね。
それはまさに「取った駒をまた使うことができる」から。

しかし、チェスというものは「打つ手は有限」なんですよね。
それは「取った駒はもう二度と使えないから」


ゲームという観点で捉えたときに、
先が見えるからこそ、チェスのほうがおもしろいともいえるし、
そこは好みの問題ではないかなとも思います。

でも、将棋の面白さは、やはり「打つ手は無限」というところですよね。
コンピュータでも解析できない無限の広がり、
それは「取った駒をふたたび使える」ということ、
そのことの大切さを物語るエピソードがあったのにはびっくりですね。

面白いなと思ったので、ご紹介させていただきました。
将棋、奥深いですよね。

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Posted by くみちょう at 11:00│Comments(0)ネットおもしろ情報
 
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