2008年06月23日
なぜ夏至より8月の方が暑いのか
じめじめとうっとおしい雨の季節、みなさんはどうお過ごしですか。

この雨の中を過ごした木々は、より深みを増した緑で夏を待ち構えます。
気が付くと、暑い、暑い夏がやってきます。
もうすぐそこまでやってきているのを感じている今日この頃です。
はてさて、一日のうちの気温の変化、
夏と冬の気温の変化を見たときに、
どうして「一番日が出ている夏至」ではなく、
どうして「一番日が出ている正午」ではなく、
ちょっとあとになるのでしょうか。
というわけで、中学2年生の理科でやった内容なのですが、
「おぼえていますか」
♪今あなたの声が聞こえるここにおいでと~
・・って、そりゃ「愛おぼえていますか」だろっ!?
(すいません、マクロス大好きなんです。)

話がそれました。それまくりました。戻しましょう。
なんでずれていくのか。科学的な説明をすると微分やら積分やら出てきてしまうので、
「そんなのしーらないっ♪」
ということにしておいて(笑)、感覚的にみるとどんな感じなのか。

こんな感じ
じゃあわからないと思うので解説(笑)
鍋をガスコンロにかけたところを考えてみてください。
下からはガスコンロで加熱されます。一方熱い鍋からは湯気が立ち上って熱が逃げて行きます。
この二つが釣り合ってると、鍋の温度は一定のままです。コンロの火力を上げると、
加熱の方が勝つので、逃げてく熱より溜まる熱の方が多くなって、鍋の温度が上がります。
地球の気温もこれと似たような形になります。超大規模な鍋なんですね。
太陽からは日光という形で熱が降り注いできます。ガスコンロみたいなもんだと思ってください。
一方放熱という形で宇宙に逃げていく熱もあります。
一日の中の正午とか、一年の中の夏至とかは、この日光コンロの加熱出力が最大の状態だと考えてください。
どんどん熱が溜まっていく状態なわけですね。ところが、正午を過ぎても、あるいは夏至を過ぎても、
日光コンロによる加熱量は徐々に下がり始めますが、まだ放熱量よりは多いままです。
加熱量が放熱量より多い間は、温度は上がり続けるんです。
そして、1日の中だと14時頃、1年の間だと8月頃、ようやく加熱量と放熱量が同じぐらいになります。
そうすると温度が上がるのは止まり、下がり始めることになります。
加熱量が放熱量とバランスするまでの間の分だけ、最高気温到達が遅れると言うか、暑くなり続けるわけです。
ちなみに、日光コンロの出力は夜の間はずっとゼロです。夜だから当然だよな。
なので夜の間はずっと放熱量が加熱量を上回り続けるので、夜の間はずっと温度が下がり続けます。
夜明け前が一番寒いというのはそういうわけです。
「なぜ夏至より8月の方が暑いのか」
http://wordpress.rauru-block.org/index.php/1670
うーん、ちょっとわかりづらい気がする・・・
ということで、わからなかったじゃもったいないので、もう一個。こっちはわかりやすいと思います。
「南極と北極のどちらが寒いか」
ってみなさん知ってますか?
どちらが寒いのかは知っているとして、その理由まで説明できますか?
意外と説明できなかったりするんですよね。
実は・・寒いのは南極です。そしてそれはなぜ?
これは、おうちで簡単に実験ができます。
鍋に水を入れた状態と、水を入れない鍋の二つを用意してみてください。
両方とも、コンロで火をつけます。
さて、どっちが先にあったかくなりますか?
水を入れていない方は、すぐにあったまったと思います。
それに対して水の方は、すぐにはあったまりません。
では、今度は火を止めて、どっちが早く冷めるかを試してみましょう。
水を入れていない方は、すぐに冷めたと思います。
それに対して水の方は、すぐには冷めなかったですよね。
そう、南極と北極の温度の違いは、「水があるかないか」なんです。
南極は、南極大陸という陸地でできています。
北極は、陸地は無く、全部が海、つまりは水です。
となると、フライパンと水と同じで、夏が来てすぐにあったまるのは南極、だんだんとあったまるのが北極。
冬が来て、あっというまに冷たくなるのが南極、だんだんと冷たくなるのが北極。
理科的には比熱というものになるんですが、
こんなことをちょっとおぼえておくとおもしろいですよね。
というわけで、今日はめずらしく理科の説明でした。
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この雨の中を過ごした木々は、より深みを増した緑で夏を待ち構えます。
気が付くと、暑い、暑い夏がやってきます。
もうすぐそこまでやってきているのを感じている今日この頃です。
はてさて、一日のうちの気温の変化、
夏と冬の気温の変化を見たときに、
どうして「一番日が出ている夏至」ではなく、
どうして「一番日が出ている正午」ではなく、
ちょっとあとになるのでしょうか。
というわけで、中学2年生の理科でやった内容なのですが、
「おぼえていますか」
♪今あなたの声が聞こえるここにおいでと~
・・って、そりゃ「愛おぼえていますか」だろっ!?
(すいません、マクロス大好きなんです。)
話がそれました。それまくりました。戻しましょう。
なんでずれていくのか。科学的な説明をすると微分やら積分やら出てきてしまうので、
「そんなのしーらないっ♪」
ということにしておいて(笑)、感覚的にみるとどんな感じなのか。

こんな感じ
じゃあわからないと思うので解説(笑)
鍋をガスコンロにかけたところを考えてみてください。
下からはガスコンロで加熱されます。一方熱い鍋からは湯気が立ち上って熱が逃げて行きます。
この二つが釣り合ってると、鍋の温度は一定のままです。コンロの火力を上げると、
加熱の方が勝つので、逃げてく熱より溜まる熱の方が多くなって、鍋の温度が上がります。
地球の気温もこれと似たような形になります。超大規模な鍋なんですね。
太陽からは日光という形で熱が降り注いできます。ガスコンロみたいなもんだと思ってください。
一方放熱という形で宇宙に逃げていく熱もあります。
一日の中の正午とか、一年の中の夏至とかは、この日光コンロの加熱出力が最大の状態だと考えてください。
どんどん熱が溜まっていく状態なわけですね。ところが、正午を過ぎても、あるいは夏至を過ぎても、
日光コンロによる加熱量は徐々に下がり始めますが、まだ放熱量よりは多いままです。
加熱量が放熱量より多い間は、温度は上がり続けるんです。
そして、1日の中だと14時頃、1年の間だと8月頃、ようやく加熱量と放熱量が同じぐらいになります。
そうすると温度が上がるのは止まり、下がり始めることになります。
加熱量が放熱量とバランスするまでの間の分だけ、最高気温到達が遅れると言うか、暑くなり続けるわけです。
ちなみに、日光コンロの出力は夜の間はずっとゼロです。夜だから当然だよな。
なので夜の間はずっと放熱量が加熱量を上回り続けるので、夜の間はずっと温度が下がり続けます。
夜明け前が一番寒いというのはそういうわけです。
「なぜ夏至より8月の方が暑いのか」
http://wordpress.rauru-block.org/index.php/1670
うーん、ちょっとわかりづらい気がする・・・
ということで、わからなかったじゃもったいないので、もう一個。こっちはわかりやすいと思います。
「南極と北極のどちらが寒いか」
ってみなさん知ってますか?
どちらが寒いのかは知っているとして、その理由まで説明できますか?
意外と説明できなかったりするんですよね。
実は・・寒いのは南極です。そしてそれはなぜ?
これは、おうちで簡単に実験ができます。
鍋に水を入れた状態と、水を入れない鍋の二つを用意してみてください。
両方とも、コンロで火をつけます。
さて、どっちが先にあったかくなりますか?
水を入れていない方は、すぐにあったまったと思います。
それに対して水の方は、すぐにはあったまりません。
では、今度は火を止めて、どっちが早く冷めるかを試してみましょう。
水を入れていない方は、すぐに冷めたと思います。
それに対して水の方は、すぐには冷めなかったですよね。
そう、南極と北極の温度の違いは、「水があるかないか」なんです。
南極は、南極大陸という陸地でできています。
北極は、陸地は無く、全部が海、つまりは水です。
となると、フライパンと水と同じで、夏が来てすぐにあったまるのは南極、だんだんとあったまるのが北極。
冬が来て、あっというまに冷たくなるのが南極、だんだんと冷たくなるのが北極。
理科的には比熱というものになるんですが、
こんなことをちょっとおぼえておくとおもしろいですよね。
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Posted by くみちょう at 19:30│Comments(0)
│雑学