2008年08月06日

ガキ大将システムの復活

先日、ふと話をしていて出てきた「ガキ大将」

そういえば、公園に行きさえすれば誰かが遊んでいて、
見ず知らずだったとはいえ、気が付けばかんけりやら、ドッジボールやら、手打ち野球やらをやっていたのは、
私が最後の世代だったなと、
そんなことを思い出したくみちょうです。

ガキ大将システムの復活



私よりも下の世代って、公園で遊ばなくなったよな・・・

おかげで、最後まで自分が一番下の年齢として遊び続けていたのを思い出します。


あのころは、ガキ大将というか、番町がいて、
日ごろ偉そうにはしているものの、
いざ内部でいじめみたいなことが起こった場合、守ってもくれたものでした。

昔の不良って、そういう部分がありましたよね。
一度仲良くなると、かわいがってくれるし、守ってもくれる。

いまの不良やガキ大将的な立場の人って、偉そうにはしているだけで、守らない気がするのは気のせいですか?


俗に言う「不良」とよばれるタイプの人たちと、幼稚園ころからいっしょに遊びまくっていた私としては、
彼らのやさしさに触れていた記憶があります。

小さいながらも自分たちできちんと世界をつくり、
その中では、権力者は常に自分の守るべき部下や住民がいた。
その自分の部下たちが手を上げられた際には、必ず守ってあげていた。
偉そうにしているように見えて、必ず見守ってくれていた。


私の中の記憶では、私たちを最後の世代として、
それが崩れたのが私が小学生の4年生になった時。
私よりも上の世代が、みんな公園から卒業して行ったときからです。
小学校も5年生・6年生になると、中学校に向けて勉強を本格的にはじめる人、
運動や習い事が本格化しはじめ、いっしょに遊んでくれなくなりました。

上記のとおり、私たちよりも下の世代は公園には来なかったので、
実質、私一人で公園やゲームセンターなどに行っていました。


そのあたりから、一挙に治安が悪くなったのを、いまでも覚えています。
ゲームセンターや公園でも、かつあげや物を壊したり、
気に食わないと殴り飛ばすやつや、あいさつもできない人たちが増えて・・・

そうなってくると、私も自然と足が遠のいてしまい・・・


今思うと、あの時に私が近所の年下の子どもたちをどんどんと公園に引き込み、
ガキ大将として君臨していたら、そんなに治安は悪くならなかったのではないかと思います。

自分はただ付き従うことしかしていなかった。
おかげでいろいろなことを学ぶことができましたが、
私よりも下の世代には、それは引き継がれなかった。


かくれんぼをしたり、ドッジボールをしたりする際にも、
「あぶらむし」というシステムで、いくら見つかっても、いくら当たってもだいじょうぶな、
小さい子向けシステムをつくって、楽しめるようにしていたり、
小さい子に当てる時には、左手(利き腕以外)じゃなきゃいけないとか、
二回まで当たってもだいじょうぶとか、決して鬼にはならないとか、
たくさんの工夫がされていたものです。

だから、年上から年下まで、世代を超えていっしょに遊べていた。

そうした配慮をするのが「ガキ大将」であった。


なのに、気がついたらそんな粋な「ガキ大将」はいなくなっていた。

自分よりも立場や力が弱いものに対して偉そうに命令したり、文句つけたり殴ったりしておいて、
いざそれに逆らったり文句つけてくる後輩がいたら親に泣きついて・・・
そして子どものけんかに親が出てきて「うちの子に何するの!?」と・・・

ふと思い出したら、それってモンスターペアレンツの「はしり」でもあっただろうし、
子どもが間違った方向に進みだした「はしり」だったのではないだろうか。


そんなことを考えたら、改めていま、昔のような粋な「ガキ大将」システムを復活させることができたら、
子どもたちの中で、自分たちなりの社会を構築して、守るべきもの、守られるべきものなどがわかるようになったら、
いまの問題は大部分解決するのではないだろうかと。


残念ながら、いまからそれを公園に復活させるのはむずかしい。
だから、人工的ではあるけれども、ファシリテーション等で、体験することからはじめる必要があるのだろう。

それが、いまの状況なのではないだろうか。



なんてことを、昔を思い出しながら考えていたくみちょうでした。

「昔はよかった」ではなくて、「もっといい時代になった」と言えるような
世の中をつくりだすことが、今を生きる私たちの課題だと、そう思います。


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Posted by くみちょう at 18:00│Comments(3)まじめ
この記事へのコメント
小学校高学年時に番長してました、ハチです。

1コ上の先輩番長から引継ぎました。

1年生から同級生まで、10人以上ゾロゾロ引き連れてました。

遊びには、常に年下や女の子に配慮してましたね、子供ながらに。

おかげで地域の親御さんからも公認の番長でして(笑)

「チャリンコ乗れねぇヤツは入れてやんねえぞ!」

と自転車教室みたいな事もしてたなぁ。

その影響か、学校でも生徒会会長なんかやったりして。

いい時代だったな~。

今は番長なんて粋なヤツいないね。養成したいくらいだ(笑)
Posted by 埼玉のハチ at 2008年08月06日 18:17
暴走族=珍送団なんて集団も、レッドブックに記載されるような勢いだし…
厳しい上下関係が嫌だから個人で…って、ゆとりの産物か!?なんて言われていますよね。

公園に行くと、友達数人と連れ立ってポータブルゲーム機で遊んでいる姿をチラホラ見るんですね。
なんかすごく違和感を感じるんです。
何しにきているんだろう?
室内の方が快適じゃないかな?
とか考えちゃいます。
ゲームで遊んでいる姿を見ても、ちっとも楽しそうにしていないし…

なんか妙な時代になったなと実感します。
大人の個人主義が子どもにも移っちゃったのかな?
不思議ですよね。ガキ大将がいた世代の子ども達がそんな感じなのって…

応援ぽちっ☆


パパ
Posted by チャッキーチャッキー at 2008年08月06日 22:30
>はち
そう、面倒をみるのがガキ大将。
まさにハチの生き方そのものだね。
何がきっかけでいなくなったのかは、もうちょっと考えていきたいところです。

>チャッキーさん
いまのこどもたちを見ていて、例えゲームだとしてもいっしょにやってる子達はまだよかったりしますよね。
「遊ぶ」という行為をしない、人と関わるのがめんどくさい、そんなふうになっているのが問題かなと。

どちらにしても、遊び道具も何もないところから、気がつけば遊びをつくりだしていた時代を考えると、「道具に頼りきっている現代人の姿」がみえてくる気がします。
Posted by くみちょう at 2008年08月07日 17:52
 
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    コメント(3)