学生時代、「お金」でいろんな活動をする人を「ズルイ」と思い、
「お金で人を動かさずに、自分でやれよ」
とか思っていたことがあります。

でも、お金使って人にお願いすることを
「ズルイ」の一言で済ませていいのでしょうか。

逆に、自分ひとりで全部やっていたらきりがないわけで。
どこかで誰かにお願いしてやってもらうことも必要なわけですよね。
でも、それをすべて無料でやってもらうというのはなかなか難しい。

だからこそ、お金払ってやってもらう、ということもありなわけです。



そもそも、そのお金を稼いぐ方法だって、いろいろあるわけです。

「頭」を使うのか、
「身体」を使うのか
「時間」を使うのか

身体を使うのはいいけども、
どこかで「頭」を使うのを「ズルイ」という言い方していたりしませんか。
私は、上記の通り、それを「ズルイ」といっていたことがありました。


目的を達成するために、どのような手段をとるのか。
お金というのも、手段の一つ。
自分が直接やるというのも、手段の一つ。
誰かがやるのを待つというのも、手段の一つ。

本当に、様々な方法がある中で、
「自分はどの方法をとるか」
ということだけなんですよね。

でも、気が付くと、自分以外のやり方について
「あれはズルイ」とか「汚い」とか言ってしまうことがある。

でも、本当にズルイのかな。

たとえば、人を助ける、という時。
「自分自身が人助けをする」というのと、
「人助けをしている人に資金援助する」というのと、
はたして違いはあるのだろうか。

どこかで、「自分の身体を使うことが正しい」と
思いこんでしまったのではないだろうか。

もちろん、自分の身体を使うことは大切だし、いいことだと思います。
でも、そればかりではない、そんなことを感じています。

「ズルい」
という言葉を出す前に、
「そういうやり方も一つか」
と理解を示せるようになりたいと、
そんなことを思っています。


どちらかというと、「ズルイことはしない」と言ってきた自分がいるので、
そうではない生き方もまた、否定するのではなく、
理解した上で、必要な部分を取り入れていきたいものです。