2008年09月12日
フリースクール事件を鑑みて
「少女に殴る蹴る・京都フリースクール経営者ら逮捕」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080909/crm0809092010047-n1.htm
不登校の子供らを預かるフリースクールで入所者の少女を殴ってけがをさせたとして、京都府警捜査1課と南丹署は9日、傷害容疑で、私設更生施設「丹波ナチュラルスクール」(京都府京丹波町中台桜梅)の経営者、朴聖烈(60)=京都府南丹市園部町=と施設職員、森下美津枝(55)=同=の両容疑者を逮捕した。
他の入所者が「木刀などで殴られた」と訴えているほか、過去に入所者の脱走騒ぎで児童相談所が調査した際、施設側が口止めをしていたことも判明。
府警は暴力が常態化していたとみて、施設など4カ所を家宅捜索、運営実態を調べている。
調べによると、朴容疑者は今年8月3日午後1時ごろ、敷地内で草刈り作業をしていた女子中学生(14)が男性入所者と口論したことを注意した際、「態度が悪い」と立腹。殴る蹴るの暴行を加えて顔などに全治17日のけがをさせた疑い。森下容疑者はそばにいたが、制止しなかった疑い。
朴容疑者は「しつけとして平手で殴った」と供述。森下容疑者は「自分は知らない」と容疑を否認しているという。
施設には当時、13歳から30代の男女十数人が入所。草刈りなどの作業の進行が遅れると暴行を受けていたという。被害にあった少女は同月13日に、別の少女(17)と女性(20)の3人で逃げ出し、京丹波町内のスーパーに助けを求めて事件が発覚した。
施設の食事ではコンビニエンスストアの弁当やパンなどが出されるが、消費期限切れの場合もあったという。
府などによると、昨年10月下旬にも少年が脱走するトラブルがあり、府京都児童相談所が立ち入り調査。森下容疑者はこの際、入所者に「余計なことを言ったらどうなるか知らないぞ」と口止めしていたという。
「親父な男の人生初ブログ!」
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こちらの「ぐっさん」より、「くみちょう、事件です!!」と紹介されまして、
コメントをしておいたものの、再度まとめてみようかなと思いました。
不登校ひきこもりの原因の一つに、「甘え」はたしかにあります。が、そればかりではありません。
単なる「甘え」だけが原因ならば、私たちがこの仕事をする必要性はありません。
家庭の問題、社会問題、学校の問題、種々様々な問題が重なって起こるものであって、
「こうすれば絶対解決するよ」なんて、通り一遍なやり方があるわけがありません。
「性根を叩き直す」という名目で厳しくするだけでいいなら、こんな楽な商売はありません。
が、現実はそんなものではないのです。
それは預ける側である親にとっても「預けたからそれまで」とか「相談したからあとはおまかせ」
ということではない、ということです。
子供を預けるということは一歩間違えたらそれは「育児放棄」とも取れるわけです。
ならばこそ、お預かりするならばそれだけ信頼のおける施設でなければならないし、親はそれを確認する必要があります。
「自分はどうしても子供を育てていくことができない」と言っても、やはり最後に責任をとるのはご両親です。
そこを勘違いしないようにすれば、こうした「誤ったフリースクール」は減ってくると思います。
そうした根本を理解しない限り、そこをついたビジネス【金で解決理論】は後を絶ちません。
しかし・・・そんなことを思ってはいないけども、どうにもならないで悩み苦しむ親御さんはたしかにいるわけで、
その場合に子供たちを引き取る施設が必要なのが現実なんですが、ね。
こうしたバカな事例が後を絶たない限り、まじめにがんばる私たちへのしわよせは続くんですよね。
それでもやっていくのが、私たちの仕事、いや、使命だと思っています。
PS.もちろん、今回の事例もマスコミによる報告しかないので、
はたして実情がどうであったのかが見えてきませんが・・・
一概に判断してしまうことの危険性を、改めて確認する必要があると、そう感じています。
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Posted by くみちょう at 18:00│Comments(1)
│まじめ
この記事へのコメント
女子中学生さんを大切に優しくしなさい
Posted by 永江聡 at 2011年02月06日 11:10