2008年02月09日
握手って仲良しのしるしなの?

「ほら、仲直りのしるしに握手しなさい」
小さい頃に喧嘩ばかりしていた私は、よくこんなことを言われたものです。(^_^)
まあ喧嘩する、しないに関わらず、仲良くなった証として「握手」をするというのはよくあることです。
最近では、コミュニケーションを円滑にする方法の一つとして取り上げられることもあります。
でも、ふと思い立ったわけです。
「どうして握手が仲良しのしるしなのか?」
これっていったいなんなのだろうか。
握手の起源って、いったいどこにあるの?
それは、欧米の挨拶の様式にありました。
欧米の歴史は争いの歴史と言ってもよいくらい、
過去に様々な争いを繰り返してきました。
日本のようにある程度まとまった民族、世界観であっても争いはあるのですから、
あれだけ多様な民族・宗教が織り交ざる世界でのこと、そうなるのも無理はないでしょう。
さて、そんな戦争状態で「自分はあなたと仲良くしたい」
ということを表現するにはどうしたらいいでしょうか。
映画などでおなじみのシーンに「手を挙げろ!!!」というのがあります。
争う意思がない。武器を持ってないですよ、という意味で手を挙げるわけですが、
(まあ映画の場合、たいてい隠し持った武器があったり、隙を見て素手で戦うことになりますが)
実は握手も「武器を持っていませんよ」というアピールの一種だったのです!!
そこから、欧米では相手に対して「握手」という方法で好意を示すようになったのです。
それが日本に導入されてきた、というのが「握手」の歴史だったりします。
ちなみに、日本ではどういった挨拶が「仲良し」をあらわしていたのかというと・・・
「お天気の話をする」

なぜか。それは日本人にとってもっとも重要なことは天気だったからです。
農耕民族である日本人にとって、生き死にに関わるもっとも重要なこととは、まさに天気。
どういった天気になるかで農作物のできが変わってきますから当然。
そのための重要な情報である「天気」についての話をすることで、
相手に対して「大切な情報をやりとりできる仲なんですよ」ということをアピールしていたのです。
おう、そう言われてみると、何気ない挨拶でも「いい天気ですね」とか、
「最近は天気が悪くて嫌ですよね」といった会話が多いなと気づきます。
ということで、挨拶一つとっても文化の違い、生活環境の違いが出てるんだなってことを感じます。
おもしろいですよね。
Posted by くみちょう at 11:00│Comments(0)
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