2011年10月29日

おやじとケンカしたこと

母親の料理に関して、
「ちょっと塩加減が多い」とか
「前回を同じ味が再現できていない」とか
そういったことでよく怒っていたおやじ。

で、ある時、母親がこう言いました。

「文句ばっかりつけてるけども、
つくってもらってるって感覚はないの?」


するとおやじは、

「つくって当たり前だ。
あたりまえのことに感謝も何もない。
どこのうちだってそうやってる。」


ただでさえ文句の多いうちのおやじのこと。
さすがに、この発言はカチンときて、
言い争いになったわけですが。

最後は、おやじが「ちゃぶだい返し」して、
「ふざけるなー!!!」の一喝。

おやじとケンカしたこと



泣きながらかたづける母親の姿を見ていて、
子ども心に、これが辛くて。

でも、そこに何を言えばいいのかもわからず。



時は経ち、大学時代。
一人暮らしをして、自分で料理をつくるようになり、
そのありがたさを感じるようになった自分。

ひさしぶりに実家に戻った際、
「母親に料理をつくってもらったことを感謝」したところ、
「つくってもらって当たり前だ!!何を言ってる!?」
と怒りだすおやじ。

「うーん、さすがにその文句はないんじゃないかな。」

と思い、

「あたりまえじゃないでしょ?
おれとしてはやってもらってありがたいんだから。
おふくろの料理美味しいし。」

「はっ!?こんな料理の何がうまいんだ?
バカも休み休み言え。
昨日とまったく同じものもつくれないで、
ちょっとしょっぱい、あまいだとか言ってるのに、
それすら変えられないようなやつをほめるな!!」

「いや、前から思っていたけども、
いくらなんでも、ちょっと薄いとか
ちょっと濃いとか、できないんじゃないかな?」

「じゃあ、毎回計量スプーンで計って作れ!!」

「おやじ、そりゃいくらなんでも無理でしょ?
毎回そんなことしてたらキリがないって。」

「キリなんかないに決まってるだろ!!
いいから言われたとおりにすりゃいいんだ!!!
できないくせに、できない言い訳ばっかりするな!!」

「いやいや、その気持ちはわからなくもないけども。
そこまで言うなら、まずおやじがその見本をつくってみてよ。
同じにつくったつもりでも、つくれるもんじゃないって。」

「男が調理場に立つな!!!」

「いや、おれはつくってるけども・・・」

「だから、男がそういうことをしはじめるから、
どんどんと女がつけあがるんだ!!!
お前みたいなやってあげる人間がいるから人がダメになる!!
いいか、しっかりとやらせなきゃダメだ!!!」


その時は、理不尽なおやじだなと思いましたが・・・

いま考えると、おやじはおやじで悪くないわけです。
なぜなら、そういう時代の中で教えられてきたから。

そのおやじを否定する発言をしてきたのはこっちだし、母親。
おやじが怒って当たり前だったんですよね。反省。

ただ、母親が泣いているのを見て、
やっぱりおかしいなとは思うわけですが。

結局、問題を解決することはできず。
個別に母親とどこかに行った際に話をしたり、
おやじと別で話をしたりしながら、
別個それぞれの話を聴くことで、私の関係は良好ですが、
当人同士は・・・まあ、ね。(^^;)


どちらも正しい。では、何もかわらない。

こういう時、みなさん、どんな風に解決してますか?

気持ちとしては、なかよくなってもらいたいところですが、
どちらももう譲れないんだよな・・・



ちなみに、私のミスは、
その日、おやじの前で母親だけをほめて、感謝したこと。
後日、おやじのことも、母親の見ている前で感謝を伝えたところ、
まんざらでもなかったようで。

プライドを考えたら、おやじから先に感謝を伝えるべきだった。



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Posted by くみちょう at 21:00│Comments(0)まじめ
 
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