2013年02月05日

【人に頼れる社会づくり】

【人に頼れる社会づくり】
~上毛新聞オピニオン 記事掲載第二弾~

がんばっている人ほど陥りがちな罠

まわりに対して
「私がこんなにがんばってるんだから
あなたもがんばってよ!!!」
と要求しはじめてしまう

自分もなりがちな部分があるので
反省をこめての記事になっております

~以下 写真だと見えないというご連絡を
いただきましたので、全文を書き出します~

【人に頼れる社会づくり】



【人に頼れる社会づくり】
上毛新聞 オピニオン21
あそびの市場実行委員会 実行委員長 小松愼二
平成25年2月5日(火) 掲載

「私、姑とけんかしてしまうんです。どうしたらいいんですか」
相談会を開催したり、個別相談をしていると、
こんな相談をいただくことがあります。
「何をそんなこと相談しているの?」「そんなこと相談してくる人がいるの?」
多くの方はそう思うかもしれません。
でも実はそれこそが悩みを大きくしている理由なのです。

教育相談としてたくさんの方から話をおうかがいしてきました。
その中で最も多かった相談内容、それは
「こんなこと相談したら自分がダメな親だと思われてしまう」
「いまさらわからないなんて言えない」
「自分で何とか解決しなくちゃ」
と、誰にも言えずに苦しむうちに、
どんどん深みにはまっていくパターンです。

このパターンが一番怖いのは、「がんばろう」とすればするほど
状況が悪化していくこと。
「私はこんなにがんばっているのに、
どうして子ども(家族)は応えてくれないの?」
と自分だけではなく周りをも責め始めてしまいます。

子育てがうまくいかない、家族仲がうまくいかない。
それは「努力不足だ」「がんばればいい」とする見方が多いですが、
たいていの場合、そんなことはないんですよね。
むしろがんばりすぎている親ほど「うまくいかない」
スパイラルに陥ってしまうものなのです。

自分ではわからないから、育児書やテレビなどから得た知識を
もとに何とかしようとする。でも、子供や家庭は千差万別です。
マニュアル通りにいくことの方がまれなのです。
しかし、ほかに参考にするものがないので、
マニュアルをなぞるように行動する、がんばる。
気が付くと、子どもや周りにそれらを押し付ける
ようになってしまう。

そんな時、気楽に相談できる相手がいれば、
どんなに楽になることか。
多くの問題はそれで解決します。

わからないことは素直に聴けばいい。
確かに、「その程度のこともわからないの?」
といった見方をしてきたり、言ってきたりする人もいますが、
そんなの気にするよりも、わからないままに
悩み続ける苦しみの方がよっぽど大変です。

「相談すること自体が【ダメ】の烙印を押すことになる」
そんな恐怖を感じていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。
その恐怖を取り除くこと、誰もが気楽に相談できる社会を
つくっていくことが大切だと、そう感じています。

わからないものはわからない、
できないものはできない。
だから人に聴く、人に頼る。
そうして助け合いながら生きていくのが
「社会」なのだから。安心して人に頼ることができる、
気楽に人に尋ねることができる、
そんな社会をつくっていきましょう

~以上~



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Posted by くみちょう at 16:00│Comments(0)まじめ
 
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