2012年03月24日

心の傷 受け入れるのに20年かかった

【心の傷】
~受け入れるのに20年とかかかるもの~

20年経った今、ようやく癒えたと言える、
そんなことって、結構あるものですよね。


私の場合、中学生時代には結構なことを言われたもので。

中学2年生の時、「生徒会」に立候補しました。
当時、人前に出ると真っ赤になってしまい、
何をしゃべっていいのかすらわからなくなるような、
そんな子だったもので・・・
演説も、一生懸命練習したけど、
いざ本番になったら頭真っ白になり・・・
念のため、と思って用意しておいたメモ、
それを読むのが精いっぱいでした。


演説が終わり、投票も終わり、
最後に「校長先生」からの言葉があったのですが、
その時のことはいまでもはっきりと覚えています。

「えー、いま生徒会の選挙が終わったわけですが、
一つ、みなさんに伝えておきたいと思います。

演説なんて下手でもいい。気持ちが込められていれば。
なのに、失敗することを恐れて【メモを読んだだけ】
の人が中にいました。
私はこういう人には投票してもらいたくないと思います。

すでに投票は終わっており、
結果的にはその人は当選したようですが、
私は、何も見ないで、堂々と話した
もう一人を評価したいと思います。

みなさんもこれからはそういう人には投票しないように。」

・・・私のことを、全校集会で校長先生が批判した瞬間でした。

ショックでしたね。
自分の中で一生懸命やったことが、批判されて・・・
その時は、担当の先生や、仲の良い先生があとから
フォローしてくれたからよかったですが、
全校生徒を前にして、よもやの個人批判。


まあ、そのことがあったからこそ、
「絶対に人前で話すの上手くなって見返してやるからな!!」
という反発心につながり、いまの自分がいるので、
振り返ってみたらありがたいお話でもあるのですが。

でも、もしもその時、ほかの先生のフォローがなかったら
「やっぱり私は人前に出てはいけないんだ・・・」
と思って、二度とそうしたことはしない人間になっていたと、
そう思います。


・・・中学生ぐらいの多感な時期って、
「大人」は「そのくらい当たり前だろう?」とか
「その程度受け止めなきゃ成長しないだろ」とか
そんな感覚で話している言葉が、ものすごく突き刺さるわけで。

「お前は、兄ちゃんがしっかりしてるのにダメ弟だな。」
「橋の下から拾われてきたんじゃないの?」
職員室で、兄を知っている先生から、笑いながらそんな言葉を
投げかけられた時、冗談だと受け止められるのだろうか。

でも、私だけではなく、
聴いてみると、みなさんそうした想い出ってあるようですね。
鮮明に思い出せるほどに、ショッキングな出来事だった。。。


当時は、本当にものすごくショックだった、と。
でも、いま私が関わるみなさんの多くは、

「いまとなっては、それのおかげで視野が広がったし
よかったよね」と笑いながら言える人が多い。

でも、それも20年、30年経ってようやく癒える傷。

そのあたりも見極めたうえで
声をかけているなら相当な天才教師だと思いますが。

私は、そんなことを計算できる天才教師ではないので、
相手に対しての言葉がけは、
本当に気を付けていきたいなとそう思っています。

心の傷がいえるまで、
20年30年とかかるのだから・・・

心の傷 受け入れるのに20年かかった



何気ない一言が人を傷つける

何気ない一言が人を癒す



言葉って大切です。



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Posted by くみちょう at 20:00│Comments(0)教育
 
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